お目覚めの朝。

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すると 「……んー…。果穂ちゃん…?」 やっと起きた。  寝起きが悪いのもいつもの事。 「早く起きないと遅刻しちゃうよ?」  満面な笑みで 『あたしも遅刻しちゃうから、早く起きろ』 って感じのオーラを出しながら言った。  でもそんなのお構いなしな光。ベッドに寝そべったまま、まだ目が覚めていないのか目をこすっている。 「果穂ちゃーん。お目覚めのちゅーして?」 なんて言ってくる。光はいつもこう、小さい子供みたいに甘えてくるんだ。 「変な冗談言ってないで準備してよ!」 「あー、バレた?」 「当たり前でしょ!早くしないと、おいてっちゃうからねっ!」 あたしはバタンとドアをしめ光の部屋をでた。
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