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次の日も
次の日も
軍人さんは帰って来なかった。
ママは毎日泣いてた。
僕はママに寄り添った。
「シロ、戦争なんてな゛くなればい゛いのにね゛…」
泣きながら僕を抱きしめてくれた。
「ニャー…」
僕も弱々しく一緒に泣いた。
ママはテーブルに向かって紙に何かを書き始めた。
そして僕の首輪の間にその紙を挟んだ。
なんだろう…
でも首の裏に挟まれた紙を僕は取ることが出来なかった。
ママは涙を溜めながら僕に言った。
「誰かのために泣くことは決して悪いことじゃないんだよ…いいことなの…とってもいいこと…」
これから僕は…
[涙]の大切さ
知ることになるんだ。
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