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え………?
目の前でママが倒れた。
僕は急いでママの元へと駆け付けた。
…ママ。
マ゛マ…ママ。
ま゛ま゛ぁ゛!!
僕は涙を流しながら倒れているママの頬を必死で舐めた。
「シロ……」
ママの呼吸は弱々しかった。
死なないで…
ねぇ…
生きてよ…
ママを撃った軍人さん二人がまた振り返った。
「猫もいたのか…」
銃口を僕に向けてきた。
ダメだ…。
僕も撃たれる…。
パーーーン!!
僕も
軍人さんとママに着いて行くよ…。
僕はまぶたを閉じた。
どれくらい時間が経ったんだろう…
もう天国なのかな…
僕はゆっくりと目を開いた。
すると……
ママが僕に覆いかぶさって盾になっていた。
「シロ……ママはへっちゃらだから……」
ママは涙を流しながら動かなくなった。
い゛や゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛!!!
僕の瞳からいくつも涙が零れた。
ママ゛……
マ゛マ…
や゛だ…
「ニャー…ニャー」
僕はママの涙を拭うように泣きながら頬を舐めた。
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