クスリ

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外に出ると建物は前より壊れていて銃声が鳴り続けていた。 僕は こんなところで生きられるのかな… いや 生きなきゃいけないんだ… 僕は負けたくない… 戦争になんか…。 しばらく歩いていると男の人が一人倒れていた。 僕は男の人に寄り添った。 その人は傷だらけで倒れていた。 そこに銃を持った軍人さんが一人。 銃を倒れている男の人に向けた。 僕はこれ以上誰も傷ついてほしくなくて倒れている男の人の盾になった。 でもやっぱり銃を目の前にすると恐くて涙が溢れた。 なんで なんで戦争なんかしてるの… なんで関係のない人たちが… 僕は 僕はもう何も恐くない…。 僕は盾になった。 男の人が必死で声を出した。 「…猫ちゃん逃げるんだ…」 やだ… もう僕は逃げない… 銃を構えた軍人さんが銃を下ろして僕の首元に付いている紙に気付いたんだ。 軍人さんは少しずつ僕に近づいてしゃがみ込んだ。 そして僕の首から紙を取って読み始めた。 僕はそれを無視して倒れている男の人に寄り添って泣いた。 「ニャー……」 “死なないで…”
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