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しばらくすると軍人さんは赤いレンガの家の前で止まった。
「ここが俺の家だよ。シロも入っていいからね」
そう言うと軍人さんはドアを開いた。
「ただいま」
「お帰りなさい」
奥から綺麗な女の人が出てきた。
「あら、あなたこの可愛いお客さんどうしたの?」
その女の人はそう言いながら僕の頭を撫でてくれた。
「シロってゆんだ。さっき友達になってね」
軍人さんが笑いながら答えた。
「シロちゃんね。私のことはママって呼んでいいからね」
僕は嬉しくてまた泣いた。
「ニャー」
泣く子は弱虫なんだって言われてきたけど…
勝手に涙が零れてきた。
夜、ベッドで軍人さんとママの間で僕は眠った。
温かくて
僕を軍人さんとママが優しく包んでくれた。
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