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宝水の森
風が吹く
翡翠の森を
風は貫く
蒼い風に
葉は輝いて
黄水晶の太陽に笑う
高い空に
透明の鳥が翔ぶ
明るい蒼に
鳥が翔ぶ
空の片鱗を
その身に感じて
水晶の鳥は天空を行く
黄金の海原の果て
新しい波の生まれる場所
そこは我等の故郷
漆黒の双眸を開け
溢れ出る光の水を
その両手で掬い上げろ
幻影のような光を
確かな形でその手に掴め
流れる光に形をもたらし
思うが侭に世界を曲げろ
銀色の流れを
押し固めて
銀色に透き通る宝玉を生み出せ
森の流れを曲げ
琥珀色の大気を曲げ
新たな世界を築き上げろ
新たな森を作り上げ
そこに命の種をまけ
宝水の森は
世界の生まれ来る
最果てとなる
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