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大好きな奈緒へ
俺……いつ死ぬか分からないから、最初に手紙を書きます。遺書としてじゃなく、ラブレターとして、残すよ。
もし、この手紙が奈緒の手の中にあり、奈緒が読んでるとしたら……、俺は君の傍にいないんだろうなぁ……。
出来れば、歳をとって、じーちゃんばーちゃんになったときに見つけてさ、『やだ!何コレ(笑)』とか奈緒が言って、俺が笑顔で『懐かしいな』って言えたら最高です。
いつ死ぬか分かんないから。いつまで君の傍にいれるか分かんないから。
だから大好きな君へ俺の気持ちを伝えたいから。
奈緒と出会えて幸せだったよ。毎日が夢のようだった。こんな俺を好きになってくれてありがとう。
奈緒。お願いがあるんだ。もし、俺が死んだら、笑って欲しい。
最後に、君の笑った顔を見て逝きたいから……。
奈緒の笑顔だけを連れて逝くから。心は……奈緒に残して逝くから……。
心は……一生奈緒のモノだから。
俺がこの世からいなくなっても、俺がこの世にいた証を、残して逝くから。
大好きだよ。
大好きだよ。
愛してる。
これからも一緒にいれたらいいな。二人でずっと……。
幸せになろうな。
笠原光
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