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オン:「誰がそんなもん喰らうか!!」
オンは脚に力を込め、地面を思い切り蹴った。
するとオンは小さな爆発音と共に突きの範囲から消えた。床はへこみ、足跡がくっきりと残っており僅かに炎も揺らめいていた。
オルセイン:「消えた!?どこに…」
オルセインは突きが外れた事で体勢を崩したがオンを探す為に周りを見渡す。
オン:「餓鬼ぃ!これで死んどけやぁ!」
オルセイン:「っ!?上か!!」
オルセインが見上げると間近に拳に炎を纏わせて落下してくるオンの姿が見えた。
オルセイン:「バカが!空中では避けれないだろう!死ぬのはお前だ!ヴォルツ!!」
オルセインは空中のオンに向かいヴォルツを放った。その瞬間それを待っていたかのようにオンはニヤリと笑った。
オン:「旦那ぁ!!またヒマがあれば呼んでくだせぇ!!」
オンはそう言った瞬間炎に変わり姿を消した。そして…
イアン:「降参…するよな?」
魔法を放ったオルセインの背後には炎忌刀を喉元に当てがっているイアンがいた。
オルセイン:「クソ…あれは、囮だったのか…!!」
イアン:「そゆ事!残念でした!!」
ジェズ:「これは勝負有りだぁ!!この試合…なんとなんと!特待生に普通の生徒が勝っちまうってぇハプニングが起きちまったぁ!!つま~り…勝者!イアン!!」
ジェズの司会と共に観客席も歓声に包まれた。
そしてイアンの名前もこの試合により学校中に広がる事となった。
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