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「そういえば何でお前は『首』が弱点だと思ったんだ?」 教室を出ようとした時に明弘が急に聞いてきた。 「あぁ。 声が田丸先生のままだったろ。だから、もしかしたらと思ってな。」 弘貴は自分がとっさに思い付いた事を言うと、明弘は感心した様で 「お前無駄に洞察力鋭いもんなぁ。将来探偵でもやったらどうだよ。なぁ和樹」 と急に明弘が和樹に話しかけるが和樹の耳には届いていない様だった。 「どうしたんだよ和樹、さっきからさ。」 としびれを切らした俺が責める様に言うと 「あぁ。ごめんな」 と一言だけ返し今度は俯いてしまう。 「さっきからどうしたんだよ。また化け物が来るかも知れないのになんなんだよ」 と弘貴が和樹に向かって怒鳴ると 「黙ってろよ!  俺はさっき……人を……人を……殺したんだっ。  その気持ちがさぁ…………お前らなんかに解るのかよっ!」 和樹の怒号と共に現れた瞳は真っ赤にそして潤んでいた。
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