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「和樹っ、お前あれが人だと思ってるのかよ」 弘貴が驚きながら和樹に言うと和樹が 「あれが人だとは思って無いさ。  だけど元はどう考えても田丸先生だろ。  お前も言ったじゃねぇか。『声が田丸先生と一緒だ』って。もしかしたら元に戻れるかも知れないのに。  俺がその可能性を奪ったんだ」 和樹は二人にではなく自分を責め立てる様にまくし立てた。 強く自分を責めている和樹に弘貴は 「分かったよ和樹。次からは相手に交渉を持ち掛けてみよう」 明弘は急に突飛な事を言った弘貴に向かって 「何言ってんだ弘貴。どう見ても話が通じる相手じゃないだろ」 と明弘は言ったが弘貴は譲る気は無いようで 「和樹が望むなら仕方無いさ。何が起きてるか解らないが、とにかく生き抜くには和樹の力が必要なんだ。けどな和樹お前が綺麗事を言い続けるなら俺達は絶対に死ぬ。それが分かってるんだな」 俺は和樹の返答が解っていたがあえて和樹に問い掛けた。
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