~終~

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自室へ移動する道の途中 『なぁ・・・咲・・・』 『ん?なに?』 俺の羽織りの裾を握りしめついてくる。 『俺は冷たいか?』 『う~ん・・・そうだね。雪みたい。』 『そうか・・・』 『でも・・・』 いきなり腕に絡み付いてくる。 『雪って意外と暖かい時もあるんだよ?』 『・・・俺はかまくらだって言いたいのか?』 『かもね?』 屈託のない笑顔。 暖かい体温。 緩やかな鼓動。 それが感じられる。 ったく・・・こいつは・・・ 『・・・咲』 『ん?どしたの?』 俺は咲の耳元でささやいた。 『お前を暖めてやるよ』 『!』 一気に鼓動が早くなり 顔が真紅に染まる。 そんな顔を隠すかのように ぎゅっと腕に顔をつける。 そして、 黙ってうなずく。 雪は白い。 冷たい。 けれど それ以上に 美しい。 何にも染まらない。 だからこそ 貴女に見て欲しい。 貴女のことだけを 包み込む雪でありたいから。 ********* どうでしょう? 今度は短編で日番谷主役です。 短ければこれくらいで書こうと思います! 感想、批評、その他いろいろ・・・ どんどんください!! では・・・ 次は黒崎かな~・・・ 2008.2.10 紫電
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