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車で事務所に戻る二人。一人は確実に抜け殻の様だ。
近藤に荷物を持たされ上がると、扉から明かりが洩れている。
おかしい。
出る時には電気はついていなかった。後ろから近藤につつかれた為、慎重になれないまま開く。
中には二人の男女がいた。
「!新入りの高槻君だね。室長に騙されたみたいだね。」
苦笑いしながら男性は話しかける。
「室長!いきなり高槻君が辞めたりしたらどうするんですか!!アニメオタクなんだから。ちゃんと仕事して下さい。」
高槻の背中に隠れて近藤は二人に謝る。
一息つき、近藤が二人を紹介する。
「高槻にはすまなかった。とにかく紹介しておこう。
右の男が杉並 恭一郎。
左の女性が松原 朱美だ。」
二人に挨拶を済ませ。杉並が本題に入る。
「騙された矢先に近藤君には悪いんだが、これから私に同行してもらいたい。今扱っている事件は、あるマフィアが日本に入っているという事だ。」
「マフィアの中でも最悪な、コル・スコルピオ。麻薬、テロ、何でもするわ。」
続けて朱美が話す。
「よし。残業代はつけるから心配せずに行ってこい。」
調子の良い室長が勢いよく激を飛ばす。
これからが本番みたいだ。
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