初仕事 2

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 車で事務所に戻る二人。一人は確実に抜け殻の様だ。 近藤に荷物を持たされ上がると、扉から明かりが洩れている。   おかしい。 出る時には電気はついていなかった。後ろから近藤につつかれた為、慎重になれないまま開く。 中には二人の男女がいた。   「!新入りの高槻君だね。室長に騙されたみたいだね。」   苦笑いしながら男性は話しかける。   「室長!いきなり高槻君が辞めたりしたらどうするんですか!!アニメオタクなんだから。ちゃんと仕事して下さい。」   高槻の背中に隠れて近藤は二人に謝る。   一息つき、近藤が二人を紹介する。   「高槻にはすまなかった。とにかく紹介しておこう。 右の男が杉並 恭一郎。 左の女性が松原 朱美だ。」   二人に挨拶を済ませ。杉並が本題に入る。   「騙された矢先に近藤君には悪いんだが、これから私に同行してもらいたい。今扱っている事件は、あるマフィアが日本に入っているという事だ。」   「マフィアの中でも最悪な、コル・スコルピオ。麻薬、テロ、何でもするわ。」   続けて朱美が話す。   「よし。残業代はつけるから心配せずに行ってこい。」   調子の良い室長が勢いよく激を飛ばす。   これからが本番みたいだ。
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