Ashへの始まり

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  キンコーンカーンコーン    今日一日の授業の終わりを告げるチャイムが鳴る。 僕は鞄に教科書等を詰め帰る支度を始める。 部活をしていない僕にとっては、早く家に帰ってのんびりしたいものだ。   「相変わらず颯爽と教室出ようとしてるだろ?(笑)」   後ろから和利が話しかける。   「まぁ‥ね。これからの時間はゆっくり寛ぎたいんだよ。」   苦笑いしながら答えを返すと、和利は呆れた顔して隣の席に座る。   「は~。何でそんなジジ臭いんだろうね。お前部活したら?運痴じゃないだろ。青春しようぜ。」   和利はバスケ部のキャプテンで、今年の夏の大会が高校最後なので張り切っている。 3年なのに今更部活というのもどうなんだろうか。   和利は部員に呼ばれたので、お互いに軽く挨拶し、部活へと去って行く。   僕も鞄を持って自転車置き場へと場所を移した。
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