7人が本棚に入れています
本棚に追加
キンコーンカーンコーン
今日一日の授業の終わりを告げるチャイムが鳴る。
僕は鞄に教科書等を詰め帰る支度を始める。
部活をしていない僕にとっては、早く家に帰ってのんびりしたいものだ。
「相変わらず颯爽と教室出ようとしてるだろ?(笑)」
後ろから和利が話しかける。
「まぁ‥ね。これからの時間はゆっくり寛ぎたいんだよ。」
苦笑いしながら答えを返すと、和利は呆れた顔して隣の席に座る。
「は~。何でそんなジジ臭いんだろうね。お前部活したら?運痴じゃないだろ。青春しようぜ。」
和利はバスケ部のキャプテンで、今年の夏の大会が高校最後なので張り切っている。
3年なのに今更部活というのもどうなんだろうか。
和利は部員に呼ばれたので、お互いに軽く挨拶し、部活へと去って行く。
僕も鞄を持って自転車置き場へと場所を移した。
最初のコメントを投稿しよう!