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昼前にしかチェックインが出来ない為、ロビーで新聞を読みながら辺りを観察する。
華やかで、とても綺麗な内装をしている。
海外の人が多いみたいで、多種多様な言葉が耳に入ってくる。
仏♂・「めっちゃオモロい漫画があんねんって。」
仏♀・「マジで!今度見せてぇや。」
脇で賑やかに話すフランス人。
露♀・「早く金頂戴。アナタは私のお財布よ(笑)」
米♂・「実はお前の名義で金借りまくり(笑)」
言葉がわからないと思って嘘の意味を言い合うカップル。
本当に多種多様だ。
扉からニット帽とサングラスをした銀髪が入って来る。
!!!
あの銀髪…あの気配は…まさか一昨日の。
少し見てヤバいと思った瞬間、ニット帽の男と刹那の差で目が合わなかった。
………………ヤバい。
もう一人の男も相当なプロだ。
目が合ってたらまず危険だっただろう。
背筋が凍りついた。
二人がエレベーターに乗り込み、ロビーから気配が消えると、今度は全身に熱が放出される。
この任務は困難かもしれない…。
俊哉はより一層気を引き締めて受付に向かった。
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