激突

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 ドンッ  ドンドンッ   素速く動くナイフをかわしながら反撃する。   やはり狭い中でのナイフと銃では分が悪い。 頭ではわかっているのだが、戦法を変えるタイミングを与えてはくれない。   「ほらっ早く切られて楽になれよ。」   男は余裕の笑みを浮かべる。   突き刺すナイフを壁を蹴て避ける。 更に捻りを加え軌道を変える刃を天井を蹴って避け、相手に蹴りを浴びせ様とする。   相手は更に体を回し避けて、振り向き様ナイフを突き立てる。   そのナイフ目掛けて銃を投げつけ回避。それと同時に水平に脚を旋回し、ブーツの踵を剣状突起目掛けてめり込ませる。        ドン!!!!   男は吹っ飛び、それに続いて俊哉は相手の左右の手の甲と右片膝の皿を壊す。   それでも相手は潰れた拳で俊哉の顔面を捕らえる。   相手は痛みを感じない様だ。
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