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口から血を垂らしながら肩を上下に揺らし高笑いをする。
「やるじゃねぇか。
お前その動き…軍隊上がりだな。」
身構える俊哉。
男が折れた脚を何とも無いかの様に力を込め俊敏な動きで俊哉に向かって来る。
しかし、男は後ろからもう一人の男、部屋から飛び出した銀髪の男に首を引っ張られ逆方向に走る。
「ちょっっ何だよ良いところなのに。」
「失敗だ。ここには用は無い。」
二人は二三言葉を交わす。
俊哉は危険が無くなったので、少し緊張を解いた。
瞬間
ドン!!!!!
部屋の中から強烈な爆発により俊哉は吹っ飛び壁に叩きつけられる。
「ぐっ………うぅ……」
微かに目を開けると辺りは煙りで視界は曇り、この階はかなりボロボロになっていた。
(このままではそう長くフロアが保たない。
早く逃げなければ。)
体を動かそうにも直撃に近い状態で喰らった為、微動だにしなかった。
瞼が重く………
………開いていた瞳が
………暗闇へと
…………歩いて行く
…………――‐ ‐
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