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ドアが開く音がする。
「!高槻さん。意識が戻られたんですね。先生を読んで来ますね。」
入って来た看護士さんは気づいた途端に直ぐにまた部屋を出た。
「俺はどれくらい寝ていたんだろうか…。」
「大丈夫だよ。まだ運ばれてから半日くらいしか経っていないから。」
一人言の様に声を漏らしたが、恭一郎が答えた。
「今看護士さんとすれ違いだったんだよ。とにかく無事で良かった。」
壁に置かれていた椅子を俊哉が見える所に持ってきて座る。俊哉はすぐに恭一郎に意識を失った後の事を聞いた。
内容は警察が踏み込むと、爆発のあった階は上と下の階で潰されていたのだが、下の階段脇に意識を失った俺が転がっていたのだと言う。
それから病院に搬送され、あの爆発はただのガス管の破裂と言う事で処理された。
………………
…………気になる
あの時、階段はかなり遠かったはずなのに…。
「とにかく、君の怪我は奇跡的に大した事は無かったが、切り傷や打撲痕から察すると誰かとやり合ったのは分かる。
あそこで起きた事を話してくれ。それから動きだそう。」
恭一郎は今後の行動の予定を立てながら、淡々と事を進める。
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