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「美沙っっ!!!」
慎也の声で私は我に返った。
私はバスタブに
右手をつっこんだまま
浴室の床の上にしゃがみ込み
気を失っていた。
慎也によって無理矢理
バスタブのお湯から
引き出された私の右手首には
真っ赤な血が滲んでいた。
ー何も覚えていないのー
いつものことだから
慎也は驚かないけれど…
私は酔ったら自殺を
しようとする癖があるらしい。
自分が願った未来だったのに
私は自分から手放そうとする。
ーどうしてだろうー
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