♪右手首に包帯

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「美沙っっ!!!」 慎也の声で私は我に返った。 私はバスタブに 右手をつっこんだまま 浴室の床の上にしゃがみ込み 気を失っていた。 慎也によって無理矢理 バスタブのお湯から 引き出された私の右手首には 真っ赤な血が滲んでいた。 ー何も覚えていないのー いつものことだから 慎也は驚かないけれど… 私は酔ったら自殺を しようとする癖があるらしい。 自分が願った未来だったのに 私は自分から手放そうとする。 ーどうしてだろうー
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