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ホームルームも終わり、放課後になる。
今日は未だに誰一人話していない。
スノウがいるじゃないか?
確かにそうかもしれないが、アイツは一方的すぎるしカウントにいれたくない。
誰か友人ができればいいのだけど、1人として知る人がいない。
おそらく、皆も同じだ。
国から強制的に集められた人たちを見る限り一般的にしか感じない。もちろん、オレも普通のはずだ。
そう考えながら寮への帰り道を独り寂しく歩いていると、前方から誰かが来た。
赤髪が印象的な彼の右腕には″生徒会長″の腕章がついている。
オレの暗い表情に気がついたのだろうか、元気よく話しかけられた。
「ヘィ、ユー! そんなダークなフェイスすんなよ。ハッピーにイこうぜ!」
変な片言イングリッシュを使った生徒会長はいきなり肩を組んできて馴々しい。
「ミーは生徒会長のガゼルだ。困ったことがあったら、いつでも生徒会室に来ていいよ、シーユーアゲイン!」
疾風のごとく。
その言葉がお似合いな生徒会長は、一方的に話しかけて軽快な足取りでこの場を去った。
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