第5幕 追憶の果て悲しみ

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一路四人は長崎を目指して旅をしていた    「ねぇ団子屋さんによってこうよぉ」と時尾は遠足気分のようだ  「時尾~もうちょっと真剣にいきましょうよ」  と玄喜が注意をいれたが  「とかいいながら玄喜もお腹すいてるんでしょ」    「そんなお腹空いてなんて  …グゥゥ」  甘いもの好きの玄喜のお腹は正直になった  「よしじゃあ決定だな休んでいこうぜ」  蓮龍がいいしばらく休むことにした    美味しいお団子に舌鼓をうちながらふと昔話が持ち上がった    「本当に久々の長崎だねぇ 幕末の長崎で龍馬さんを警護していらいだね」    ぼそっと不二虎が口からだした    「そうだね あの頃は人殺ししかしてなかったけど 龍馬さんと一緒にいれて楽しかったね」  時尾が少しうつ向きながら言葉をあわせる    「しかし俺は未だにあの強かった龍馬さんが死んだとは思えねぇよ」いつもは強気な蓮龍も悲しそうな面持ちである    「あの近江屋事件の時俺たちは現場にいなかったからな 」  あの近江屋事件とは坂本龍馬が暗殺されたとされ未だに犯人がみつかっていない事件なのである 
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