第2幕 戰への手紙

3/5

86人が本棚に入れています
本棚に追加
/169ページ
手紙の内容はこうだ  「久しぶりだな 相変わらず騒いでおるのか さて今回の依頼だがどうやらお前達に関係が深いやもしれん 先日長崎で連続して不可解な殺人が起こった 不可解というのも死人に外傷がないのだ ただみな全身焼け焦げた状態で見付かってな 探りを入れていた警察の者まで消される始末なのじゃ そこで今回この犯人の確保を依頼したい ある情報で聞いた話だがこの事件の裏にはお前達が師と仰いだ坂本龍馬暗殺がからんできとるらしい どうか頼んだ 今の明治政府には腕のたつものがいないのだ 連絡は昔どうり不二虎をよこしてくれ ではよき返事を期待している」  「なにっ龍馬先生だとぉぉぉ!!」蓮龍が叫んだ    そう四人がこの仕事をしているもう一つの目的が     四人が敬愛し新時代を切り開こうとしていた師、坂本龍馬が新時代の夜明けを見ぬまま心なかば暗殺された近江屋事件の犯人を見つけることだ    「この依頼は引き受けるっきゃないっしょ!!」  玄喜、時尾、蓮龍は同時にうなずいた    「じゃあ不二虎返事頼んだよ」 時尾がそういうと「任しとけ」と不二虎は一緒で消え去った  そう不二虎は忍なのだ
/169ページ

最初のコメントを投稿しよう!

86人が本棚に入れています
本棚に追加