╋朱よ舞い誇れ╋

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雪はぽそっと告げる 『今日は…二人です』 「そうですか」 『匂いますか?』 「……少し」 『すみません、あっでも僕の血じゃないですから』 雪は微笑む 「なら…いいですよ」 沖田は雪に微笑む 『では僕は着替えますから』 「はい、向こう向いてますから安心してください」 沖田は少し慌て気味に背を向けた しかし雪は沖田の言葉に首をかしげる 『安心?』 「…………ハァ……なんでもないです」 そんな雪に沖田は再びの脱力感を感じた シュルッ   シュルッ… キュッ! 雪は着替えた後布団を沖田の隣に敷き体を横に休ませる 『ではおやすみなさい』 「ええ、おやすみなさい」 雪は沖田と言葉を交わした後眠りについた .
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