╋心の欠落╋

2/11
前へ
/86ページ
次へ
雪が目覚めたのは牛の刻だった ドンドンッ 『........』   ドンドンッ! 『..........?』    ドンドンッ! カバッッ!! 雪は起き上がり腰に双頭刃をかけそっと部屋をでた ひたひた    ひたひた 雪は音がするところへ向かう ドンドンッ 音は大きくなった すると ガラッッ!! 「誰か迎えはおらぬのかぁ?!!」 男が玄関を開け声をはった 雪は歩みを止め微笑み 『お帰りなさい芹沢さん』 出迎えた 雪の出迎えに機嫌をよくした芹沢は雪の頭を撫でる 「雪土産があるぞっ!!」 『えっ僕にですか?』 雪は首を傾げる 「うむ、京菓子だ」 芹沢は懐から京菓子雪の頭にのせる 『わわっ、ありがとうございます芹沢さん』 雪はにこっと微笑む 「礼なぞいらん、雪はわしの子みたいなもんだからなぁ、遠慮なんかいらんぞ」 芹沢は酔った顔で微笑み雪の頭をなでる すると芹沢の後ろから声がした 「局長、朝にはまだ早い故部屋へ戻りましょう」 その声の主は 『あっ新見さんおはようございます』 新見だった
/86ページ

最初のコメントを投稿しよう!

517人が本棚に入れています
本棚に追加