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新見は雪を見る
「桜井か…」
『はい、おはようございます』
雪は頭をさげる
「ふん…」
新見は雪を見た後芹沢をつれ部屋へと戻った
『ふぁ~あぁ…眠いや…』
雪はそう呟くと部屋ではなく井戸に向かった
ザッザッ....
パシャパシャッ
水の音が聞こえる
『あや?先客ですかぁ』
雪は首を傾げ井戸を見た
すると
『あっ』
雪は確認できたのか井戸にいる人物の元へ急ぎ足で駆け寄った
タッタッタ......
トンッ
『おはようございますっ!』
雪は微笑みながらその男の背中をポンッと軽く押した
「ん?雪君かい?」
『はいっ桜井雪です』
「起きるのが早いねぇ、感心するよ」
『え~?僕よりはやいのは貴方ですよ
山南副長っ』
山南と呼ばれた男は眼鏡をくいっとかけ直し雪に微笑む
「そんなかしこまらなくてもいいんだ、サンナンって気軽にね?」
『山南さんの方が呼びやすいですよぉ?』
「そうかい?」
山南は首を傾げる
『はい』
雪はにっこりと微笑み
顔を洗いはじめた
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