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「早速だが本題に入る。君は元々成績優良者だったはずだが、一体この成績はどういうことなんだ?」
先生は手に持っていたプリントを広げて私に見せた。
「大体毎日何してるんだ君は―」
こんな話はどうせすぐに終わる
重要なのはこんな事じゃない…
わたしは…
「おい、ちゃんと人の話聞いてるか?」
「へっ?」
闇の世界から一瞬で我に戻った
「へ?じゃない!ちゃんと人の話を聞きなさい。」
真剣な先生の瞳。
強い口調。
怒られるのは嫌だけど、成績のおかげで寂しさは紛れる。
「おい、聞いてるのか?」
「…すいません。」
先生はメガネを外し、ハァ…と溜め息を吐きながら片手で頭を押さえた。
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