第一章:閉ざした心

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「わ!慎吾!何してんの!?」 振り向くとそこには、慎吾がいた。 慎吾は大学に入ってから仲良くなった。 梨乃の事が大好きでいつも振り回されてる…うーん…イイ奴?笑 「お前こそ、ぼけーっと突っ立って何してんだ?」 慎吾は、笑いながら言った。 「…か、考え事…?」 「実結でも頭つかってんだな」 「ばか!」 「あれ?つーかお前午後からだろ?何でいんの?」 「…て、天気いいなーて思って…」 午後からだということを忘れてた、なんて言ったら100%馬鹿にされる。 「あ、さてはお前間違えたな?」 「………」 「馬鹿は実結の方じゃん!」 慎吾は、馬鹿にしたように笑った。 ほんと、梨乃以外には優しさのカケラもない。
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