第一章:閉ざした心

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忘れたいのに忘れられない。 あの光景。 あの言葉。 愛しい人の表情。 「実結?あんた起きなくていいの?もう7時半よ」 気がつくと、部屋のドアが開いていて、お姉ちゃんが歯ブラシを口にくわえて立っていた。 「7時半!?やばいやばいやばい!何でもっと早く言ってくれなかったの!?」 私はそう言いながらベッドから降り、洗面所へと急いだ。 私は30分も呆然としてたのか… 鏡に映る歯を磨いてる自分の顔を見ながら呆れた。
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