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忘れたいのに忘れられない。
あの光景。
あの言葉。
愛しい人の表情。
「実結?あんた起きなくていいの?もう7時半よ」
気がつくと、部屋のドアが開いていて、お姉ちゃんが歯ブラシを口にくわえて立っていた。
「7時半!?やばいやばいやばい!何でもっと早く言ってくれなかったの!?」
私はそう言いながらベッドから降り、洗面所へと急いだ。
私は30分も呆然としてたのか…
鏡に映る歯を磨いてる自分の顔を見ながら呆れた。
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