~ヴァーレル編~「光と闇」

4/17
前へ
/57ページ
次へ
その夜、深い眠りについたレーツェルは変な世界にいた。   「何だ…ここ…?」   地面には白い靄が出ており、空は灰色に染まっていて、静寂に包まれた世界……。   「……変な場所に来ちまったな…」   頭を掻きながらレーツェルは言った。   「よぉ、やっと会えたな~」   突然声が響いた。   「…⁉誰だ⁉」   レーツェルは剣の柄を掴んで構える。   「おいおい、それは無いだろう~💧俺とお前は一度会った事あるだろう~?」   声はまだ響いていた。   「えっ…?どうゆう意味だよ?」   目の前で黒いつむじ風が起きて中から全身黒い誰かが出てきた。   「誰だ…お前?」   剣の柄から手を離しながらレーツェルは問い掛けた。   「……誰だぁ~?それはお前がよく知ってるじゃないか?」   黒い人物は上機嫌気味な声で応えた。   「……俺が?」   レーツェルには何が何だか分からなかった。   「まぁ、いい……いずれ分かる時が来る…」   黒い人物はレーツェルに近づいていく。レーツェルと黒い人物の間が1メートルになった時奴はまた言った。   「俺は……お前だという事をな‼‼」   「…⁉」   一瞬ヴァーレルの姿が見えた瞬間レーツェルは跳ね起きた。
/57ページ

最初のコメントを投稿しよう!

76人が本棚に入れています
本棚に追加