~ヴァーレル編~「光と闇」

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「な、何だお前は…?」   クラトスは動揺していた。   「てめぇには関係ねぇよ‼」   突風があちこちから出てきて、人々の悲鳴が聞こえてくる。   「…クッ‼止めろ‼」   クラトスは剣を抜いてヴァーレルを止めようする。   「魔神剣・双牙‼」   二つの衝撃波が地面を伝ってヴァーレルに襲う。   「うぉらぁぁぁ‼💥」   ヴァーレルが両腕を払う。風がヴァーレルの周りを巡り、衝撃波を防御する。   「な、何⁉」   「この程度かよ、おぃ⁉」   ヴァーレルは右腕を掲げる。空間を切り裂いて、大量の水が出てくる。   「その力は一体…⁉」   「そぉらよ‼💥」   右腕を降り下ろし、無数の水流になってクラトスを襲う。   「……ぬおぉぁぁぁ‼」   水流に押し潰されて家屋に押し込まれる。   「ふんっ‼大した事無いな…」   ヴァーレルは風に乗って上空に飛ぶ。   「そらっそらっそらぁぁ‼‼」   空間のあちこちから氷の塊が出てきて、街を襲う。悲鳴が鳴り止まない。   「何なら…この街も破壊してやろう…」   雲がうごめいてきた。倒壊した家屋からクラトスが出てきた。   「あの雲は…まさか⁉」   2年前のあの悲劇が繰り返そうとしていた。その時、フードを被った一人の人物が出てきた。
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