~ヴァーレル編~「光と闇」

8/17
前へ
/57ページ
次へ
「(これが…さっき暴れ回った人なの?)」   彼女はレーツェルの穏やかな顔を見て、少し疑問に満ちていた。すると、街の人達がどよめき始めた。   「ちょっとやばそうね~……あなた❗私についてきて‼」   彼女はフードを被り直して街を離れる。クラトスはレーツェルを背負って彼女の後を追い掛ける。     街から少し離れた林の中に3人はいた。   「自己紹介がまだだったわね。私はエレナ、情報屋をやってるわ。」   エレナを見たクラトスは、   「まだ子供じゃないか…」   当時エレナはまだ9歳だった。だが、エレナには凄い大人びた雰囲気を持っていた。   「子供で結構❗💨……それより…」   エレナはレーツェルをチラッと見る。   「レーツェルなら心配ない…」   クラトスは落ち着いた様子で応えた。レーツェルは寝ていた。エレナは冷静にレーツェルについて考えていた。   「エレナ…と言ったな……何かあるのか?」   「そういえば…あなたの名前は?」   エレナは名前を尋ねる。   「…クラトスだが……それより、さっき質問したんだが…」   「あ、ごめんなさい❗💦…実はレーツェルっていう子についてなんだけど…」   エレナは真面目な顔をしながら言った。   「彼…二重人格の可能性があるね…」   それは2人にとって衝撃事実だった。
/57ページ

最初のコメントを投稿しよう!

76人が本棚に入れています
本棚に追加