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「お客さん、名前は何て言うの?」
クラトスを部屋に案内した後、レーツェルが尋ねてきた。
「……クラトスだ…」
「クラトスさんか…🎵」
名前を聞いて、少し笑顔が零れる。
「僕はレーツェル❗父さんと母さんと一緒にこの宿屋をやってるんだ❗🎵」
「…そうか…」
名前を聞いたクラトスは落ち着いた様子で窓の外を眺めた。
「…では、ごゆっくり✨」
バタン。ドアを閉める音がした。窓からはメリーナの街が一望する事ができる。宿屋は小さな丘の上に出来るいる様だ。クラトスは街をじっと眺めていた……。
翌日。
「もう行くの?」
「あぁ…」
レーツェルの質問にクラトスは応える。
「……もし、急ぎの旅で無いならもう少しここに滞在してくれないか?」
レーツェルの父が奥から出てきながら言ってきた。
「…?何故だ?」
「もう少しで収穫祭があるんだ。せめてそれが終わるまでいてくれないか?割安しとくから✨」
そう言ってレーツェルの父は笑顔を作る。
「…分かった。ではこの場は甘えておこう。」
「やった➰❗🎵」
レーツェルは嬉しそうだった。でも、後にあの事件が起ころうとは知る由も無かった…。
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