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メリーナは炎に包まれていた。家屋は燃えていて、あちこちで人が倒れていた。
「見境なしか…」
酷すぎる状況にクラトスは少し呆然していた。
「とにかく、レーツェルの家族だけでも…‼」
クラトスは走りだした。
「んっ?誰だ⁉」
途中ディザィアンの兵数人に遭遇したが…
ズバッ‼ドシュッ❗
クラトスは無言で切り伏せていく。
そして、中央広場にたどり着いた時、広場の真ん中でレーツェルが立っていた。レーツェルの両親が傍に倒れていた。
「父…さん…母…さん…」
レーツェルは信じられないという顔していた。
「……遅かったか…」
離れた所でクラトスは見ていた。その時…
「おい、あそこにガキがいるぞ…」
クラトスがいる所の反対側から大量のディザィアンの兵がやってきた。
「いかん‼」
クラトスはレーツェルの元に行こうとする。しかし…。
「嘘だ…」
レーツェルがそう呟いたと思ったら急に周りのマナが高まった。
「……‼」
クラトスがマナの高まりを感じた直後、
「粋護陣‼」
防御技を唱えた直後だった。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ‼‼💥」
レーツェルが叫んだ瞬間…。
ズドォォン‼‼
街一面に雷の雨が降った。メリーナは焦土と化した…。
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