~レーツェル編~「意識の奥底から…」

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辺り一面瓦礫の山だった。あちこちで炎が出ていた。周りの瓦礫を振り払いクラトスが出てきた。   「今のは…一体…」   クラトスは何が起こったのか少し分からなかった。「ジャッジメント」にしては、感覚が全然違った。その時、物凄い殺気に気付いた。中央広場の真ん中を見るとレーツェルが立っていた。しかし、周りには凄いマナが漂っていた。それに…レーツェルの表情が違っていた。物凄い狂気に満ちた顔をしていた。   「レーツェル…なのか?」   クラトスは目を疑っていた。だが、一瞬笑ったような顔をした後…レーツェルは倒れた。   「…‼」   クラトスはレーツェルの元に走る。   「しっかりしろ…❗」   酷く衰弱していたが、意識ははっきりしていた。   「ここから離れなくては…」   クラトスはレーツェルを担いでその場を離れた。     メリーナから少し離れたとある丘にクラトスとレーツェルはいた。   「ンッ…」   レーツェルが起きる。   「大丈夫か…?」   クラトスが尋ねる。   「……父さんと母さんが…」   レーツェルは泣きそうな顔をしながら言った。クラトスは何も言えなかった。   「僕……これからどうすればいいんだよ…」   その時クラトスは言った。   「……私と一緒に行かないか?」
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