77人が本棚に入れています
本棚に追加
そこには…
アバ名:アース
と書いてあった。
「これは……」
「アバ名が何だかわからないけど、昔の僕が使っていた名前の一つだと思う。だから、僕はアースと名乗った。実は僕達は名前どころか、カプセルに入る前の記憶すらない。」
アースの発言により、少年は自分がカプセルに入る前のことを思い出そうとした。
しかし、思い出そうとすると、また頭痛が走る。
「君もやっぱり、僕らと同じだね。さぁ、君のカプセルを見てごらんよ。」
少年は自分のカプセルに近づき、プレートを読む。
「アバ名……不和華舞〈フワカム〉……。」
少年はプレートに書かれた字を声出していた。
「不和華舞……、それが君のなんだね。」
少年、いや不和華舞は頷く。
「それより、ここはどこなんですか?」
不和の問いにアースは戸惑う。
「僕にもわからないよ。ただ、ここは地下であることはわかったよ。」
アースは答える。
最初のコメントを投稿しよう!