第一章 覚醒〈メザメ〉

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そこには…   アバ名:アース   と書いてあった。   「これは……」   「アバ名が何だかわからないけど、昔の僕が使っていた名前の一つだと思う。だから、僕はアースと名乗った。実は僕達は名前どころか、カプセルに入る前の記憶すらない。」   アースの発言により、少年は自分がカプセルに入る前のことを思い出そうとした。   しかし、思い出そうとすると、また頭痛が走る。   「君もやっぱり、僕らと同じだね。さぁ、君のカプセルを見てごらんよ。」   少年は自分のカプセルに近づき、プレートを読む。   「アバ名……不和華舞〈フワカム〉……。」   少年はプレートに書かれた字を声出していた。   「不和華舞……、それが君のなんだね。」   少年、いや不和華舞は頷く。   「それより、ここはどこなんですか?」   不和の問いにアースは戸惑う。   「僕にもわからないよ。ただ、ここは地下であることはわかったよ。」   アースは答える。
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