高田英之

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「ここか…」 僕は、マンションを見上げた。三階建てで変色している。いかにもボロイって事は見た目ですぐ分かった。 「ここに住んでる人居るのかよ」 周りは畑ばっかで街灯が一つも無く、人の気配すら無い。 「気味悪いな…。早く入ろ」 玄関のドアを開けたらエントランスホールに入った。 右には管理人室があった。 左には住居人のポスト。ほとんどのポストは錆び付いてて名前が見えなかった。 上を向いてみると監視カメラがじっと僕の事を監視していた。 「そこで何してる!」 不意に言われたので体をビクッと反応した。 「あ―。面接の人か」 振り返って見ると、無精髭があり体がガッチリしている。制服をきているから管理人だろうと思った。
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