高田英之

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「何してる、早く入れ」 管理人は、管理人室のドアを空けて僕が来るのを待っている。僕は歩みだした。 「散らかってるけど、気にしないでくれ」 管理人室に入ってみると書類棚があり、小さいブラウン菅のテレビ、仕事机があり周りにはインスタントラーメンの容器とビール缶が散らばっている。 仕事机の端っこには監視カメラのモニターが五つ置いてあった。 「お前お酒飲めるよな?」 管理人は両手にビール二つ持っている。 「えっ…?飲めますけど、仕事中じゃないんですか?」 「構わん。飲まないと採用しないぞ」 管理人は笑いながらビールを僕にめがけて投げた。僕は落さずキャッチできた。何とむちゃくちゃな人だろうと思った。
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