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ピ―
「用件一件あります」
大体予想はついていた。
「優。お母さんよ。何で連絡くれないの?お母さんは心配です」
鳥井は最後まで聞かず削除して寝室に向い布団に潜った。
「うるせいんだよ。ババァが」
鳥井は一人っ子なので親からは過保護で育てられた。何をしても親の承諾が無ければ何も出来なかった。
煙草も酒もバイクも酷い時は交際も認められなかった。心配で言ってるのはわかるが余計なお世話だと思っていた。
もう二十四歳になる。もう立派な大人だ。子ども扱いされる母に苛立ちを募らせている。
明日の事も考え鳥井は布団に入るとわずか数秒で眠った。
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