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「君は信じるかい?」
「《ストーリー》を───世界のすべてのことはもう決められていて、すべてのことはもう選ばれていて、しかもそれはすべて似たような過去の繰り返しだと───信じるかい。」
少年は答えない。
「例えば、君が居た海軍学校にテロリストが来て君がそのテロリスト撃退しその時の被害の責任を負い我が第三技術研究部隊のテストパイロットになったことが───
すべて決まっていて、すべて選ばれていて、しかもすべて似たような過去の繰り返しで誰かが操って居たとしたら、それを信じるかい?
《ストーリー》を信じるかい?」
少年は答える。
「それは、何て言うか───終わってますよ。あなたの言う《ストーリー》が、世界が終わってます。僕は世界が終わってるとは──とても思えません。だから──信じません。」
「なるほど───君は優しく、優秀だな。または、優秀で優しい。カッカッカカッカッカ」
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