迷子知香はママと遭遇!?

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   う わぁ……。 知香が心の中で感嘆の声を上げ、頬を赤くしたのも無理はない。 その女性は、艶やかな黒髪を後ろでまとめ、立っている姿さえしゃんとしている。 切れ長の大きな瞳に、長いまつ毛。 薄い唇に、白い肌。 たいそうな美人だった。 少し、目尻にしわなどがあるが、その美貌の前では意味をなさない。 それに、彼女から発される雰囲気のようなものが、知香と変わらないくらい、若々しい。 「どうなさったの?」 不思議そうに首を傾げ、その人は知香に尋ねた。 「あ! えと……、ここはどこですか!?」 みとれていたことに気づいた知香は、ハッとした後、そう聞き返した。 「…………」 女性は呆けた顔をしたまま、知香を見ている。  
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