あ お い は る -2008-

君が好き｡

「………あれｯ？

なんでうち泣いてんのやろ…」

うちは無意識のうちに
涙がでていた。

「へっ七海!?

どっどうしたんだよ!?」

うちがいきなり泣いて
慌てふためいている先輩

「…先輩が変な質問するからやん!!」

うちは無理矢理明るい態度をとった

「……別れたのか？」

先輩は真剣な目で
うちを見つめた
「…そこまでは……いかんけど……ｯ」

うちはさっきのことを
思い出してしまい
涙が止まらなくなった。

「…ｯ…………遼希……」

ﾎﾟﾝｯ
「え？」

先輩が私の頭に手を乗せて
慰めるかのようにいった

「ごめんな……辛いこと思い出させて

俺よければ話し聞いてやるよ…？」

先輩の言葉に少し落ち着いたうちは
先輩にさっきあったことを話すことにした。