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「あ、葵や!!朝からウチと会えるなんてツイとるやん♪」
「邑嗄もウチも合格おめでとーっ!」
ウチは何気な~く邑嗄の発言をスルー。
邑嗄が1人でいじけてるっぽかったけど見ないフリ見ないフリ。
邑嗄は放置されることがお気に入りらしいからね(←……え?By.邑嗄)
その後ウチはダークブルーの髪をした子にも声をかける。
「君とは初対面だよね。ウチは杉浦葵!よろしくっ♪」
ダークブルーの髪の子はふんわりと笑った。
「どうも。僕は瀬尾亜紀だよ。よろしくね」
その子は丁寧に自己紹介をくれた。
亜紀って言うんだぁ。
何か可愛くて優しくてほわわーんでいい子だなっ!!
あ、っていうか…何で邑嗄と亜紀が一緒にいるんだ??
亜紀とは別の小学校だったはず…。
邑嗄とも初対面のはずなんだけどなぁ。
「んで邑嗄はこんな所で何してたわけ?
こんな可愛い亜紀と一緒で…
まさか、逆ナン?!」
「って何でやねん」
ウチの疑問に必要以上に冷静にツッコむ邑嗄。
あー、駄目駄目。
邑嗄は情熱的じゃなきゃ。
これだから最近の邑嗄はスパイスが足らない(←意味不明)
「ウチと亜紀がここにいる事の真相はな、
ウチら1年生の教室の場所が分からんくて探しとるからやねん☆」
ウチの質問に答えるべく、邑嗄が必要以上に大声を出した。
邑嗄…君、思いっきり、右手に学校の内部の地図持ってるよ。
亜紀も邑嗄の右手を見ながらそわそわしてたから、多分邑嗄の手にある地図の存在に気付いているんだと思う。
…邑嗄、自分の手の地図に気付いてないの、君だけ。
こいつ、筋金入りの馬鹿だなー。
って若干毒舌ではあるけど邑嗄に地図の存在を教えようとした時、
「ハァ?お前馬鹿じゃねぇの?」
と、ウチら3人の後ろから、静かに女の子の声がかかった。
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