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-邑嗄サイド-
私立城華学園(しりつじょうかがくえん)
中学校から高校までエスカレーター式で上っていける、全寮制の学園。
エスカレーターや冷暖房完備のいかにもお金持ちって感じの学校。
関西出身のウチ、凪砂 邑嗄(なぎさ ゆあ)はその高級な学園に入学する事に成功した。
入学は出来たけど、ウチは茶髪に金色メッシュ入れたロングヘアーやし、
目なんか生まれつき色素の薄い金色っぽい目やし、明らかにヤンキー系の容姿しとるんやけどな。
しかもウチ、ドがつくほど頭悪い。
そんなウチやのに、何で入れたんやろ。
まぁ、えぇわ。
そんな疑問より今はこの学園への好奇心が勝ち。
とにかく、ウチを入学させたからにはそれなりに覚悟出来てんねやろ、この学園も。
思いっ切り暴れたんで。
無駄話はこの辺にしといて、や。
ウチがこの学園を志望した理由を教えたろか。
まぁ、理由は簡単や。
ウチがこの学校を志望した理由は、エスカレーター式の寮式学園に憧れを抱いていたからやぁ♪
はっはっは!
なかなか本格的な理由やろぉー(←黙っとれ)
「すいません、あの…1年生の教室ってどこか分かりますか?」
ウチがさり気に自分を褒めとったら後ろから声をかけられた。
振り向くと、そこには綺麗なダークブルーの髪をした可愛らしい男の子がおった。
「おー!エクスキューズミー♪
あんた名前は?ウチは凪砂邑嗄」
ウチは唐突にその子に自己紹介&質問をする。
「僕ですか?僕は…亜紀っていいます。瀬尾 亜紀(せのお あき)です」
「亜紀か。よろしゅうな。ウチの事は、お嬢とでも呼んでくれ♪」
説明しよう。
お嬢とはウチが小学生の時のニックネームや!
「え…と…」
亜紀が言葉に詰まって(?)いる。
…ん?何か微妙な空気??
とか思ったからウチは空気を変えるべくまた亜紀に声をかける。
「亜紀さ、何でウチに敬語なん?1年生なんやろ?」
「え?!あ、はい…」
「ウチも1年生なんやけど?今日から入学するピッチピチの新入りさ」
「ええぇぇえぇっ?!」
ウチの言葉を聞いて亜紀は必要以上に驚く。
新鮮な反応やな。
オモロイで…。
コイツ気に入った!!
この瞬間亜紀とウチは経験値をゲットした(←謎)
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