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-亜紀サイド-
僕の名前は瀬尾亜紀。
今日、私立城華学園に入学する1年生だ。
一応受験はあったけど「3×3=」とか小学生レベルの問題ばっかだった(←元々小学生だったんだから当たり前だ)
あのテストなら誰でも入学出来るよ。
大丈夫、僕を信じて(←青春か)
とりあえず入学理由を教えとこうかな。
僕が城華学園を志望した理由は興味本位です。
この言葉面接で言っちゃったんだよね。
でも「興味本位か。年々我が校に興味を持ってくれてる人が増えて誠に嬉しいね」とか面接官はご満悦の様子だったからいいかな。(←結果オーライな性格)
この通り無傷で合格だから、安心して。
大丈夫、僕を信じて。
で、僕は入学式を迎えるわけだけど、もうすぐ教室に行かないといけない時間なのに僕は道に迷ってしまった。
あーぁ(←他人事)
ここが遊園地だったらなぁ(←何で)
ってか、
この年になって迷子とか。
…限り無く情けない。
そう思いながらもとりあえず校門をくぐってみると、
校庭の真ん中辺りに結構綺麗な顔立ちをした派手な女の人が立っていた。
明るい茶髪に金色メッシュをいれてていかにも不良って感じ。
先輩かな?
何か見た目ヤンキーみたいだけど、今はあの人にしか頼れないかな。
周りにあの人意外誰もいないしね。
そう思って僕は、その女の人に近付いて少しだけ勇気を振り絞って質問してみる事にした。
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