俺の天使

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「京平 喋るか?」 受話器を俺に向ける。「無理。おまえ喋んな」 テレクラに電話する女もどうかと思うけど、物好きな男もいるもんだな…。 って 今 俺らも 物好きな奴等だ。 「京平!今から 会うぞ☆向こうも女の子二人。帰るって言わないよな?俺一人で女の子二人は相手にできないよ」 「よく 言うよ。遊び人君が!」 「もー今は無理 無理。俺も腕おちたよ。」俺の友達だけあって 口が上手いな。嫌な気分にならないように、上手に俺を引き連れてく。全然 腕おちてないやんけ。 電話の女の子二人は、街中の電話ボックスにいるらしい。 赤い キャミソール着てる子と、豹柄のキャミソールの子。 ケバそっ。 「京平 いたぞ!」 「良かったじゃん」 「お前 他人事やめとけ。」 「おー」 「はじめまして。違ったらごめんね。電話の子かなぁ?」 「はい!そーだよ」 「可愛い二人だね。こんな所にいたら、変なヤツに声かけられちゃうよ~俺らが、守るからな。俺 あきら。で こっちが 京平。」 「こちらこそ 宜しくね。私 みか。こっちが、ゆうか」 「これから どこ行こうか?」 「飲みにいきたーい」「じゃ 決まりね。」 どっちが みかで、どっちがゆうかかわからんけど、俺の中では、赤いヤツ 豹柄のヤツ って 感じ。 名前を呼ぶ必要ないから、覚える気なし。友達のあきらは、名前と顔の区別は既についたらしい。 豹柄の子が 話かけてきた。 その声…結構好きかもな。
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