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―ロビー―
「おっ 久しぶりだな」
「京ちゃん 元気だった?」
「愛…大きくなったな。……なんか あったのか?」
二人の向かえに座った。俺の娘 愛。この人誰?って顔してる。
あまりにも 辛すぎるから、俺は 目を合わせられなかった。
仕方ないよな。4年振りだし。
可愛くなったな。頭にピンクのリボンなんかして…。ポニーテールがよく似合ってるよ。
「京ちゃん いつも慰謝料ありがと。」
「おー。足りないのか?」
「いや…ほら 今回色々お金かかってさ、貸して欲しいの」
「んーいいよ。いくら?」
「30万くらい…」
「わかった。色々大変なんだろ?返さなくていいから。愛に不自由な思いさせたくないし。ごめんな。これくらいしか できなくて」
「京ちゃん…ありがと」
「いいよ。後から 振込みしとくよ。…じゃ…行くな」
「うん…愛 バイバイしなさい…」
愛は うつ向いてる。 「照れ屋さんなんだ~バイバイ」
俺は、愛の頭を撫でた。愛は ちょっとだけ俺を見てくれた。
愛…。俺がパパなんだよ…小さい時 俺の膝の上で ゲップと一緒にミルク吐いて、スーツ汚したっけ…。
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