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いつも変わらない日々がトンネルの暗闇の中を走る車の窓の景色のように続いていると思った。
しかし、そんなオレの中の暗闇が突然なくなったのだ。あの無茶な娘と出会った時から……
「そういえばオレがアイツと会ったのは、今日と同じ天気だったな」
オレは何故か今になってアイツとの再会を懐かしんでいた。
あの日、オレはいつもと同じ風に学校への通学路を自転車で走っていた。
しかし、この時のオレはなぜか好奇心と言う名の甘い罠に誘われしまった。
そのために少し道をハズしてしまった自分が悪いのか、はてまた運命というべきなのか。
つまり特によく訳の分からない力が何処かで働いてしまい、そこでオレはアイツと会ってしまったのだろう。
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