血を頂戴…?

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  僕は固まったまま動かなかった。 いや、動けなかった。 「……くすっ…固まっていて可愛いですね?」 そう言ってチュッと頬にキスをされた。 数秒後、僕はやっと何をされたか理解しキスされた頬を押さえた。 そして見る見るうちに真っ赤になる。 見てて楽しい、退屈しない。 その言葉がすごく合うと僕は言われるが、まさに今、リーセさんにとって僕はそんな感じに見えるだろう。   「本当、君が良いというならそのまま血を吸いたいよ…」 「えっ…」 ビクッとなる僕を見て、それは無理だろうけどね。 と、付け足した。 まぁ、これが普通の反応だ。 喜ぶ奴なんてそうは居ないだろう…。
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