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あれは俺が中学校の卒業式を終え、姫川に俺が想っていたことを伝えようとした時だった。
「お前、あん時先に帰るわって言っといてお前もお嬢に告白しようとしてたのかよ!」
「まぁ落ち着け、話しは最後まで聞くのが礼儀っていうもんだろ」
そして、俺は匿名の手紙を姫川の靴箱に入れ、屋上に呼び出した……。
ハァ~、緊張してきた。
まぁどうせフられるし、中学の最後の思いで作りで来てんだ。
もうちょっと気楽に行こうぜ俺。
そして屋上についた俺は扉を少し開けて中の様子をうかがうた。
そこには先に姫川と誰だかわからない男話していた。
「あの~実は俺、前々から姫川のことが好きだったんだ。もしよかったら俺と付き合って下さい」
そういい男が深々と頭を下げる。
姫川はいつもの氷のような冷たい目で男を見ていた。
「ごめん、私好きな人がいるから付き合えない。じゃあ」
へぇ~姫川って好きな奴いたんだ。
おっとこっちに向かってくる。
どこか隠れる場所ないか……。
慌てて俺が隠れる場所を探していると突然、男は姫川の肌白い手首を掴んだ。
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