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「そんなわけないだろ？」
「わたしだって、そう思う。でも、本当に紅葉だった。」
「円!!」
俺は声を荒くしてしまう。
「怒鳴らないでよ。わたしだって信じたくないよ、それに歩の気持ちはわかってるけど…冗談なんかじゃないの」
円は真剣な口調で言った。
「………」
ふざけてないのはわかってる。…しかし、信じがたい話しだった。
聞き間違えとかなら自然と思ってしまう。けど、そんな事をみじんも考えさせない円がいた。
「…ごめん切るわ」
「あ、歩ま、待っ…」
円の返答を待たずに電話を切る。
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