恋人のお見舞い

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「なんてね♪」 「お、おわっ!」 突然、紅葉が飛びついてくる。 ― ぽふっ 紅葉の手が俺の首の後ろに手を回し、ベッドの上に倒れた。 密着する身体。紅葉から香る甘い香りでぼーっとする。 「えへへ、騙されたね?」 耳もとで、楽しそうな紅葉の声が聞こえた。 「おいおい…あんまりはしゃぐとだなぁ…」 心配した俺の口をふさぐ紅葉。 「これくらいへーき、へーき」 紅葉の手が緩む。そっと体を紅葉から離した。顔を合わせるとにっこり笑顔を見せてくれた。
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